久世・大原野 市に編入(47-4)

「京都ニュース 久世・大原野 市に編入」
2年前から懸案になっていた、乙訓郡久世村と大原野村の京都市編入がいよいよ実現しました。久世は、桂川一つを隔てて京都市と隣り合い、面積3.4㎢、人口およそ5000人。土地は肥え、農業の盛んなところ。将来、京都市の工業地帯として発展が期待されています。すでに、新しい工場の建設も始められ、国道沿いの田畑には阪神方面からも誘致が進められています。新しく右京区となった大原野は、面積およそ26㎢。上京、中京、下京の3区を加えたより広く、人口は4000人ほどで農業を主としています。特に、無数の奥深い竹藪から採れるタケノコは、ここの特産物として有名です。また、ハイキングコースとして知られ、名所旧跡も多く、これは左京区の吉田神社とともに奈良春日神社の分身をお祀りする大原野神社。西国三十三箇所の第20番札所として有名な善峯寺。ここには、両方に伸びた枝がそれぞれ25mもある遊龍の松があり、その名の通り龍の踊るような姿を見せ天然記念物に指定されています。この二つの村の編入祝賀式が、11月1日、桂の自衛隊分屯隊で開かれました。高山市長、高田市会議長、マスギ前久世村長、タカダ前大原野村長ら関係者およそ200人が参加して行われました。京都市南区として発足した久世では、役場の看板も掛けかえられ、南区久世出張所としてスタート。消防音楽隊も、久世、大原野を演奏行進して、新しい門出を祝いました。大原野小学校の子どもたちも大喜び。にぎやかな旗行列で、すっかり秋の色に包まれた里の街々はこの日一日編入の喜びに沸き立ちました。