祇園祭~お迎え神輿、寺町通(43-3)

「京都ニュース 祇園祭」
お囃子 日本の三大祭りの一つ、祇園祭は、今から一千年ほど前、京の町々に病気が流行した時、疫病退散を祈って行われたのが始まりといわれております。7月10日には、神輿を迎えるため、提灯をたて、人々は、趣向を凝らした風俗姿で市内を練り歩き、八坂神社へお参りしますが、これが、お迎え提灯です。これは、市役所前で行われた鷺舞です。この、鷺姿の装束で、お迎え提灯に参列します。神輿は、威勢の良い若衆によって担ぎ出され、大松明を先頭にして、四条大橋に至り、鴨川の水で、洗い清めます。これを、神輿洗いといいます。 掛け声「ヨヤサ、ヨヤサ」 11日には、山鉾巡行の先頭に立ち、長刀鉾に乗る稚児が、烏帽子水管姿に従者を従え、八坂神社にお参りし、稚児は、五位少将の位を受けます。山鉾巡行の前の夜は、宵山。どの山鉾の提灯にも一斉に火が入って、夏の夜空に、ひときわ映えます。浴衣姿の、賑やかな祇園囃子が、人波を縫って流れ、京都の人たちは、この宵山のお囃子を聞かなければお盆が迎えられないとさえ言われています。
祇園囃子 さて、17日、いよいよ本祭り、山鉾巡行の日、長刀鉾を先頭に、函谷・鶏・月・菊水・放下・船と、鉾7基、山13基が、各町内を引っ張り、四条烏丸から、四条通を東へ。途中、くじ改めの式が行われます。欧米視察から帰ったばかりの高山市長が、烏帽子姿で、今年で七度目のくじ改め。胴巻き・水引の華麗なゴブラン織り、綴れ織りの色なす山鉾は、囃子も賑やかに巡行します。軒並み迫る、寺町通りを北上する山鉾を見るとき、代々受け継いだ伝統の偉大さを目の当たりに見るようです。山鉾巡行のうち、一番興味のあるのが、方向転換。囃子・音頭取り・舵取り・引手が一体となり動く姿は、巡行のクライマックスといえましょう。粽は、家内安全息災のお守りという謂れから、人々は競って取り合います。寺町から、御池通り、緑の並木立ち並ぶ京のメインストリートを進む山鉾。古いものと、新しいものとが織りなす京都を表しているのが、このお祭りです。この後、夜、神幸祭が行われ、24日は後祭、山の巡行、還幸祭、28日の神輿洗いを最後に、一か月にわたる祇園祭りの幕を閉じます。