賀茂の競馬 ―上賀茂神社―(41-2)

「京都ニュース 賀茂の競馬 ―上賀茂神社―」
賀茂の競べ馬は、遠く平安時代から平和と豊作を祈って行われてきた、我が国で最も古い競馬です。5月5日、上賀茂神社の境内に作られたおよそ500mの馬場の外には、仮の宮が作られます。勢揃いした騎士は、お祓いの儀式を済ませると、もくりこくりと呼ぶ武者姿の可愛らしい子どもたちが警護にあたります。競べ馬は2頭ずつ行われ、左側の騎士は赤、右側は黒の衣装をつけています。いよいよスタート、今年は(?)雨の中を泥んこの熱戦が繰り広げられました。そして、左が勝てば太鼓、右が勝てば鐘を鳴らして勝負を告げます。勝った騎手には白絹が贈られ、騎手は馬場から、鞭に掛けて受け取ります。この絹を左肩に置いてお参りするのが慣わしとなっています。こうして、賀茂の競べ馬は、今年も昔ながらに行われました。