みんなで祝う自治60周年 京都市(34-3)

「京都ニュース みんなで祝う自治60周年 京都市」
明治22年4月1日、初めて市制がしかれ、わたくしたちの京都市が誕生しました。しかし当時は、東京・大阪両市とともに市制特例がしかれ、知事の支配下にあって市制は時の政府に握られていました。その後、経済・文化の発展に伴い大都市自治への声が高まり、市制特例撤廃運動が起こり、 初代市長 故内貴甚三郎 ついに明治31年10月15日、初代選任市長内貴甚三郎氏が就任、 60年前の京都市役所 同時に河原町御池に京都市役所が開庁されました。それから今年で60年。10月15日を第1回京都市自治記念日として、各種の行事が華やかに行われました。まず、岡崎勧業館での記念式典。「わたくしどもは、これから100年の京都市の大計をですね、立て、今日からその第一歩を踏み出す日であるというような決意も固めたいと思う所存でございます。」この日から、国際文化観光都市建設法施行記念日の22日までの8日間を中心に、文化観光祭を含めて、大都市制度実現への決意を固める記念行事が全市に展開されました。その一つ、二条城では文化展が行われ、菊薫る城内に時代風俗人形が飾られ、その古代美は京都の伝統を誇り、訪れた人々の心を打ちました。秋のひときわ深まった洛北修学院離宮も、記念日にちなんで特別に公開されました。300年来(代?)の静けさの中に、歴史と共に生きる美しい佇まいに接した参観者は、京都市民としての喜びを感じました。京都市60年おめでとう、と母と子は、21日西京極運動場に6000人も集まって、お遊戯大会を開きました。坊ややお嬢ちゃんたちのあげる手に、秋の日が光って本当に楽しい一日でした。高山市長の号砲一発、市役所前をスタートしたのは、自治60年記念中等学校駅伝です。レースは上京、北野、西京、洛南、伏見(?)の7校がトップグループ。25キロの全コースを、若人の息でうずめて市内を一周。市役所前ゴールに飛び込んだのは北野中学のアンカー、オナカ選手でした。去年から始まった産業まつりも、今年は記念行事の一つとして、ひときわ華やかでした。ミス京都の乗るフロートを先頭に、120台のデコレーションカーが市内をパレード。高山市長・山川市会議長も赤ベレー・赤チョッキ姿で、オープンカーで参加。花吹雪の中で盛んに手を振っていました。今年初めて行われた自治記念行事をご紹介しました。わたくしたちの京都は、長い歴史の中に新しい時代への躍進を続けています。わたくしたちの先輩の努力は、人口120万を擁する文字通りの大都市として実を結び、また、今、パリを友情都市とし、さらにボストンとも手を結ぼうとしています。わが京都は世界の大都市への躍進を約束されています。