若草寮の仲間たち(112-4)
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「京都ニュース 若草寮の仲間たち 京都市広報課」
知恵遅れの人の施設、若草遼が千本北大路・船岡山公園の近くにできました。ここに住んでそれぞれの勤め先へ通う仕組みで、自治体が作ったものとしては全国で2番目。完成式で舩橋市長は、障害を持つ人々の幸せのため頑張りたいと挨拶。障害児福祉協会オオツカ理事長に市長からキーを手渡します。市内の色々の職場で働く青年たち。真面目さが買われて、どこでも評判が良い。1日の仕事を終えて、みんなが寮へ帰るのは6時過ぎ。今この寮に、11人の仲間がいます。障害者への理解もだんだん深まってきましたが、まだまだ世間の風は冷たいのが実情です。学校を卒業した人が社会へ出て働く一方、同じ悩みを持つ者同士が一緒に話をし生活するところに大きな意味があるのです。指導員を囲んでの、団欒のひととき。こうした中から、逞しい社会人としての心構えも生まれてきます。ともすれば、強いものだけが生き残ろうとするこの社会で、障害者や日の当たらない人々の幸せを図ることが地方自治体の大きな仕事と言えるのです。