園芸指導員の一日(102-4)

「京都ニュース 園芸指導員の一日 京都市広報課」慌ただしい暮らしの中で、心を和ませ、潤いを与えてくれる花。最近、花を愛する人は増える一方。市民に美しい花を、また、農家に新しい収入源をと、京都市では花づくりに力を入れています。市の園芸担当者は十数人。市内の花の需要の半分は京都で作ろうと、大張り切り。果樹園芸も盛ん。水尾の柚子。日本の料理に欠かせないこの香りに、古い歴史が流れています。柿、梅、栗も、京都の気候や地質に合って盛ん。近く、ぶどう園をつくる話も進められています。種や苗のお世話、肥し、資材の扱い方から植え付けと、話し合いは続きます。山の寒いところでは、立地条件を活かして、チューリップ、スズラン、バラ、オミナエシの花づくり。花背や越畑などでつくられる花は、長い冬を過ごし、少し遅れて都にお目見えします。市では、来年春、花と緑のまちづくり運動を進めようと、今準備をしています。越畑で、土づくりの指導をするハチダさん。地元の人の意欲も高く、議論することもしばしば。時には経営上の相談にも乗ります。経済の高度成長とやらで急速に都市化が進む中で、新しい農業として、園芸が年々伸びているのです。