現代に生きる伝統産業(101-1)
-
-
「京都ニュース 現代に生きる伝統産業 京都市広報課」京都の人々の生活から生まれ、その中に生きてきた伝統産業。それは、日本的な情感を謳い、私たちの心を和らげてくれる。しかし、押し寄せる近代化の波に押しつぶされようとしている。その1つの現れとして、これら伝統産業を受け継ぐ若い人々が少なくなってきている。市でも育英制度を設け、わずかながらも若い人々の希望の灯とし、係員もこれらの人々と対話を交わしながら、積極的に後継者づくりに取り組んでいる。不安定な賃金、労働時間。こうした苦しい環境の中にあっても、伝統産業の尊さを知る若者たちは、その灯を絶やすまいと努力を重ねる。現代から未来に生きる伝統産業は、これらの若者たちの力に支えられている。殺伐な機械文明の中にあって、心を豊かにしてくれる湯呑1つ。ここにも若いエネルギーと、現代に生きる伝統の輝きがある。