Q9

ニワ

一般的な京町家の奥庭は、大きな鞍馬石の沓脱石(くつぬぎいし)を置き、ここから飛石、庭の中心にある石灯籠に至るように設置されています。しかし、基本的には回遊式庭園ではなく座敷からの眺めを楽しむための庭として設計されました。灯篭の前にある大きな丸石(伽羅石)は寺社建築の礎石を模したもので、作庭当時こういった石材を使用することが流行っていました。灯篭は現在、2棟しか見ることが出来ませんが、阪神淡路大震災の時、1棟倒れて壊れてしまいました。このような出来事からも、長江家の歴史を感じることが出来ます。灯篭には鹿など、繊細な絵柄が彫られています。また、花や実のなるものはあまり好まれず、青々とした常緑樹が植栽されています。庭園に植えられている植物は以下の通りです。

・ツガの木

・青木

・もちの木

・もみの木

・しろちく

・ベニシダ

・キンモクセイ

この他に、唯一の落葉樹林として紅葉が植えられているため、四季の移り変わる趣を感じることも出来ます。そして、便所を出たところの手水鉢はオクから見えないように袖垣で隠されており、その近くに植えられたキンモクセイには匂い消しとしての効果もあります。

Q9.次のうち、長江家住宅の庭に植えられている植物は次のうちどれでしょうか?

キンモクセイ

アジサイ

ホオズキ

ハナミズキ

キーワードのQ9=解答の4文字目!

画像出典:KPPO浜田昌樹氏撮影