Q7

ダイドコとゲンカンの境目

ダイドコを聞くとキッチンを想像する人が多いと思いますが、京町ではダイニングを意味します。ダイドコより奥の空間は家族の私的な空間ですが、ミセとゲンカンはおもに商売に使用される公的な空間でもありました。このような職住一体の京町家において、公私を分けるための工夫がダイドコとゲンカンの境目に集まっています。その一つが建具にみられる無双窓と言う仕組みです。これがあることで、私的の空間から主人がゲンカンやミセでの店員の働きぶりを確認したり、番頭に指示を出したりするが出来きました。

ゲンカンにある箪笥はチョウバダンスと呼ばれ、呉服業を営んでいた時、商売道具を仕舞っていました。また、ゲンカンは平屋となっており天窓が施されています。そこから取り入れた自然光で店員は商品の状態を顧客と一緒に確認することができました。天窓のガラスは建築当時のものがいくつか残っています。

ミセは、事務仕事をする場所です。神棚には氏神である八坂さんのほか、お稲荷さん、天神さんが祀られ、商売繁盛・学業成就が祈られました。ひめダルマは壬生寺のもので、毎年節分の時期に毎年新しいものに交換されています。

Q7.職住一体の京町家において、その境目の建具に施された仕組みを何と言うでしょうか?

主人がゲンカンの様子を確認したり、番頭に指示を出したりする時に使われます。

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