絵師:柳斎重春
出版:文政13年(1830)
判型:大判錦絵2枚続
所蔵:赤穂義士会
作品番号:AkoGA-G0006-01,02
文政13年(1830)3月、大坂・角の芝居で上演された『仮名手本忠臣蔵』に取材して描かれた大判2枚続の作品。
七段目、祇園一力茶屋の場面。由良之助のおかる身請け話の真意を悟った平右衛門(2代目市川白猿)が、自分の手で妹おかるを殺して仇討ちの供に加えてもらおうと突然斬りかかり、おかる(3代目中村松江)は懐紙を投げてのがれるという場面。写実を重んじる上方らしく、おかるは遊女の衣装胴抜を着ている。また、上方絵で七段目といえば、この場面が描かれることが多い。