C1.2.40 「忠臣蔵 九段目 となせ 小浪」

絵師:歌川芳雪
出版:元治元年(1864)
判型:中判錦絵2枚続
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP3828-2829

 C1.2.39 と同様、元治元年(1864)9月、中の芝居での『仮名手本忠臣蔵』に取材した中判2枚続の作品。九段目、山科の大星閑居。娘小浪(4代目嵐大三郎)の嫁入りを断られた戸無瀬(3代目嵐吉三郎)が、娘を殺して自らも死のうと刀を抜いたところである。背景には、空摺りで卍繋ぎの地紋に五三桐紋・鷹の羽紋・二つ巴紋が散らされている。