B2-20-01 誠忠大星一代話 二

絵師:豊国〈3〉
出版:弘化4年(1847)~嘉永1年(1848)
判型:大判錦絵
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP0667

 
 石井兄弟が父と長兄の仇である赤堀水右衛門を亀山城下で討ったという「亀山の仇討」もまた、元禄時代の出来事である。ここでは、同時期の赤穂義士と石井兄弟の二つの仇討を結びつけ、由良之助が幼い兄弟の養育を引き受ける、という場面が描かれている。由良之助は3代目大谷広次の似顔である。

大谷広次〈3〉 
1746-1802。初名米山徳五郎。前名初代大谷春次、2代目大谷鬼次。俳名本州・十町など。屋号丸屋。2代目大谷広次門人。宝暦12年(1762)3代目広次を襲名。時代物の下僕・力士・侠客などを得意とした。安永3年(1774)7月(8月)中村座『仮名手本手習鑑』と寛政4年(1792)5月河原崎座『忠臣伝仕形講釈』の2度由良之助役を勤めている。