B2-10-10 大星由良之助 片岡仁左衛門 

絵師:豊国〈3〉
出版:文久2年(1862)
判型:大判錦絵3枚続
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0278-02(AkoRH-R0278-01~03)

 
 文久2年(1862)3月中村座の舞台に取材したもの。七段目。由良之助(8代目仁左衛門)は、密書を盗み読んだおかる(3代目沢村田之助)を身請けし、仇討ちの企てが漏れるのを防ぐために殺そうと考える。由良之助の真意を読んだ平右衛門(5代目坂東彦三郎)は、同志に加えてもらうために自らが妹おかるを斬ろうとする。この場面では、舞台上に由良之助は姿を見せないが、密かに兄妹のやりとりをうかがっているという体で描き込んだのであろう。