A1-01 小寺千内肖像・佐藤与茂七肖像

絵師:国貞〈1〉
出版:文政後期
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0204

討入り装束を着込む佐藤与茂七と、槍を立て、討入り時に邸内にともすのであろうろうそくを入れた箱を首から提げる小寺千内の2人が描かれている。実名は、佐藤与茂七が矢頭右衛門七、小寺千内が小野寺十内である。

「仮名手本忠臣蔵十一段目夜討人数ノ内」と題されたこのシリーズは、黄色の背景に討入り姿の義士を1、2人描いているが、大量に残る国貞作品の中でも大変珍しいものである。本図のほかには「頭領」大星由良之助を描いたもの(AkoRH-R0202)、大星力弥を描いたもの(AkoRH-R0203)など4図が確認されているのみである。

関連記事