3.3.1.12.役者絵本から役者写真集へ

判型:小本
出版年:明治20年(1887)
資料名:ちまたのにぎはひ 
資料番号:shiBK05-0001 所蔵:立命館ARC(白樺文庫)

 明治に入っても、役者絵本は刊行され続けた。本作品『ちまたのにぎはひ』は、明治20年(1887)に刊行された役者絵本である。江戸期の役者絵本と同様に、似顔を描くことで役者の姿を読者に伝えているが、本作では写真をもとにしたスケッチによる似顔が用いられている点が従来と異なっている。

本作は、当時東京で活躍していた十六人の役者について、写真からスケッチした似顔と文章によってその伝歴を紹介したものである。役者絵本が、明治期にも形を変えながら続いていたことを示す作品ということができ、さらには似顔による役者絵本から、のちの役者写真集へと移行していく過渡期の作品として位置づけられる。(宮﨑・戸塚)

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