3.3.1.0.役者絵
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絵師:落合芳幾
判型:大判/錦絵
出版年月:文久元年(1861) 6月
作品名:江戸土産之内絵さうし見世 江戸土産之内絵さらし見せ
資料番号:883-C009 所蔵:東京都立中央図書館役者絵は、浮世絵のなかでも歌舞伎役者や劇場を題材とした作品群である。浮世絵全体の6〜7割を占めていたともいわれ、その多くは役者の舞台姿を描いている。役者絵は歌舞伎興行と密接に結びつき、宣伝媒体としての役割を担うとともに、舞台の感動や役者の魅力を劇場の外へ伝えるメディアでもあった。その題材は舞台姿にとどまらず、劇場の様子や楽屋、役者の日常生活、追善のための死絵、さらには双六や玩具絵など多岐にわたる。役者絵は、歌舞伎をめぐるさまざまな情報を視覚的に伝え、人々が観劇体験を振り返りながら楽しむための重要な存在であった。
本作は、江戸の絵草紙屋の店先を描いたものである。店頭には、歌舞伎役者を描いた役者絵が並べられている。なかでも画面上部に掲げられた、役者の半身像を大きく鏡の中に描いた作品が印象的である。このような描写から、役者絵が芝居空間だけでなく、人々の日常生活のなかで広く売買され、親しまれていたことがうかがえる。このように、役者絵は劇場と町の日常とを結びつけるメディアとして、江戸の歌舞伎文化を支えていた。(宮﨑・戸塚)
