※黒手組の助六...歌舞伎十八番の『助六(助六所縁江戸桜)』の 上演を望む4代目市川小団次のために、2代目河竹新七 が「生世話の助六」として書きおろしたもの。通称『黒手組の助六』という。初演は、安政5(1885)年3月、江戸市村座で『江戸桜清水清玄(えどざくらきよみずせいげん)』の二番目狂言として上演されたもの。配役は花川戸の助六を4代目市川小団次、三浦屋揚巻のち助六女房お巻を4代目尾上菊五郎、紀の国屋文左衛門・牛若伝次を河原崎権九郎(のちの9代目市川団十郎)、鳥井新左衛門・白酒売り新兵衛を3代目目関三十郎が演じた。
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