D5 踊らない助六.
作品名:「黒手組の助六 市川団十郎」
上演:明治9年(1876) 5月 東京・中村 「白柄黒手廓達引」
絵師:安達吟光
判型:大判錦絵 3枚続
所蔵:立命館ARC(arcUP1310~1312).
 作品は白柄黒手廓達引の一場面である。明治9(1876)年5月16日に東京・中村座で興行された牡丹平家譚の七幕目で上演された。黒手組の助六を9代目市川團十郎、牛若小僧伝次を中村時蔵、女房おまきを8代目岩井半四郎が演じている。「黒手組の助六」は「助六」のパロディとして興行された。

黒手組の助六では、派手な柄の着物を身につけることが多く、それを描く作品でも華やかな印象を受けるものが多い。(山)

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