B4-09 大徳寺焼香

巻11

織田家の家督は、秀吉の提案で信長の長男信定の子、三法師が相続することとなった。大徳寺で信長の葬儀を行った際、焼香の順番が論議され、柴田勝家は信長の次男信雄と三男信孝を焼香の席に着かせた。すると帷幕の内より「信雄信孝の焼香、しばらく待れ候へ」と大音声をあげ、秀吉が三法師を抱いて現れ三法師の君こそ、まず焼香をすべきと言い、信雄と信孝の非力を罵った。勝家は怒ったが、秀吉の伏兵が寺を取り囲んでいることを知り、返答することもできなかった。秀吉は三法師の名代として最初に焼香を行った。

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