B3-01蘇鉄の怪異

巻5

堺の妙国寺には大きな蘇鉄があり、一度枯れかかったが法華経を読むと蘇り、世の評判となった。信長はこの蘇鉄を安土城に移し替えたが、夜になると「妙国寺に帰ろう」という声が聞こえ、森蘭丸に調べさせると蘇鉄の発するこえであるという。信長は怒って蘇鉄を伐らせようとしたが、伐ろうとした人足たちは蘇鉄の下に倒れてしまう。信長はこの蘇鉄が霊木であることを悟り、妙国寺に返した。

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