No.29


No.29  竹苞楼大秘録(ちくほうろうだいひろく)
竹苞書楼所蔵
宝暦~寛政頃(1751~1800)  半紙本1冊

※諸般の事情により、  No.29「竹苞楼大秘録」の出展は取りやめとなりました。

展示品は初代佐々木惣四郎春重(はるしげ)の筆跡による記録で、出版にかかった経費やその内訳、関わった人物、出来した本の謹呈先に至るまで詳細に記されており、各書物が刊行されるに至るまでの経緯を克明に映し出している。また版木市(はんぎいち)などで版木そのものを取り引きした様子、相版の場合の相手版元や、版木分割所有の割合が記録されている場合も多い。近世京都出版界の実状を知る上で必須の一級資料。展示箇所はNo.21に出品した『太平遺響』の刊行に関する経費の記録である。