No.28


No.28A  書林竹苞楼蔵版略書目(しょりんちくほうろうぞうはんりゃくしょもく)
奈良大学博物館所蔵(T1402)
明治15~明治23年(1882~1890)頃  丁付:三・四  
横34.8×縦17.4×厚1.8cm(中本)

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No.28B  書林竹苞楼蔵版略書目(しょりんちくほうろうぞうはんりゃくしょもく)
奈良大学博物館所蔵(T1403)
明治15~明治23年(1882~1890)頃  丁付:五・六  
横34.9×縦17.6×厚1.9cm(中本)

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No.28C  書林竹苞楼蔵版略書目(しょりんちくほうろうぞうはんりゃくしょもく)
奈良大学博物館所蔵(T1401)
明治15~明治23年(1882~1890)頃  丁付:五・六  
横34.9×縦17.6×厚1.9cm(中本)

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明治期以降、活版印刷が木版印刷に取って代わるようになるにつれ、近世期の版元も徐々に衰退していった。そうした時運の中、佐々木惣四郎や山城屋佐兵衛らが生き残りをかけて版木を買い集めていった様子は『蔵板員数』『藤井文政堂板木売買文書』などの諸記録から浮び上がってくる。展示品はそうした版木の収集を経て、大正以降に刊行されたと思われる佐々木惣四郎の蔵版目録の版木。近世期の書肆として刊行した蔵版目録の最終版と思われる。近世出版が近代以降も脈々と生き続けていたことを端的に示す好資料といえよう。全8丁と思われるが、残念ながら冒頭2丁分の版木は虫損による痛みが激しく、、版本も伝存を聞かない。