No.27


No.27A  源語梯(げんごてい)
奈良大学博物館所蔵(N0108)
巻:中  丁付:三十三・三十六・三十四・三十五
横56.2×縦13.2×厚1.9cm

27A.jpg

No.27B  源語梯(げんごてい)
奈良大学博物館所蔵(N0109)
巻:下  丁付:三十七・四十・三十八・三十九
横56×縦13.1×厚2cm

27B.jpg

No.27C  源語梯(げんごてい)
奈良大学図書館所蔵(2962546)
安永9年(1784)  小本3冊

27C-1.jpg

27C-2.jpg

27C-3.jpg

 

『源語梯』は安永9年(1780)に出版された源氏物語の注釈書。物語に登場する用語をいろは順に並べてその意味を解説している。展示品は大坂の塩屋平助(しおやへいすけ)が刊行し、後に藤井文政堂が買い入れたと思われる版木、計45枚の内の2枚。物語の存在が確認されて一千年目の昨年、奈良大学で発見された。江戸時代、源氏物語の注釈本は多数出版されたが、現存が確認されている版木としては最古の事例。他に大阪府立大学所蔵『源氏物語評釈』の版木45枚の存在が知られている。