No.24


No.24A  絵本若草山(えほんわかくさやま)
藤井文政堂(F0054)
巻:上  丁付:序・三・一・二
横76.0×縦19.8×厚1.6cm

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No.24B  絵本若草山(えほんわかくさやま)
藤井文政堂(F0059)
巻:中  丁付:五・七・十二・六
横76.0×縦18.9×厚1.8cm

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No.24C  絵本若草山(えほんわかくさやま)  永井一彰氏所蔵
延享2年(1745)  半紙本1冊

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『絵本若草山』は京都の浮世絵師・西川祐信(にしかわすけのぶ)の筆による絵本。祐信は江戸中期に活躍した絵師で浮世絵中興の祖とされており、上方はもとより江戸の浮世絵師に大きな影響を与えた。2002年に永井一彰氏によって本書の版木全てが発見された。祐信の版木が見つかったのは、これが初めてであり、非常に貴重な資料である。初版は江戸の鱗形屋(うろこがたや)、京都の菱屋(ひしや)・菊屋(きくや)の相版によって延享2年(1745)に刊行されているが、万延元年(1860)の藤井文政堂蔵版目録に書名が記載されることからそれ以前に版木が購入されたと思われる。なお、本書は明治に入って以降の後摺本であり、祐信絵本の人気が連綿と続いていたことがわかる。