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No.23
No.23A 出雲物語(いずもものがたり)
奈良大学博物館所蔵(N0001)
巻:一 丁付:二・七
横39.5×縦18.3×厚1.8cm
No.23B 出雲物語(いずもものがたり)
奈良大学博物館所蔵(N0003)
巻:二 丁付:十九・二十
横39.4×縦18.4×厚1.8cm
No.23C 出雲物語(いずもものがたり)
奈良大学図書館所蔵(276714-3)
巻:一 丁付:五・(色版)
横39.1×縦20.3×厚1cm
No.23D 出雲物語(いずもものがたり)
奈良大学博物館所蔵(N0009)
巻:四、五 丁付:十五、(刊記)
横39.4×縦18.4×厚1.8cm
No.23E 出雲物語(いずもものがたり)
立命館ARC所蔵(hay02-0030)
文政13年(1830) 半紙本5冊
本書は上方読本で主版元はNo.23D刊記にある山城屋佐兵衛、すなわち藤井文政堂である。展示品はすべて文政堂旧蔵の版木であり、刊行当初の蔵版元に変わらず残されてきたものである。No.23Cは口絵の版木で、裏は同箇所の薄墨色版(うすずみいろはん)となっている。薄墨は主版(おもばん)に色版を重ねて、墨の濃淡だけで絵の陰影を表現する技法であり、通常の挿絵より手間がかかる。読本の挿絵で薄墨が摺られるのは初印本に多く、版を重ねるにしたがってしだいに省略されるようになる。