No.17


No.17  続文章軌範纂評(ぞくぶんしょうきはんさんぴょう)ヵ
奈良大学博物館所蔵(T1486)
明治10年(1877)ヵ  巻:(序)・五  丁付:序一・[  ]
横35.7×縦17.1×厚1.9cm(中本)

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整版印刷では、版木に版下(はんした)と呼ばれる原稿を裏返しにして貼り付け、それをもとにして彫り師が版木を彫っていく。版木に残った版下も、彫り終えた時に版木から取り除かれるため、通常は版下が版木に貼り付いた状態を見る事はできない。展示の版木は、少し彫りかけたものの何らかの理由で作業を中断したままに放置されてしまったのであろう。文字の輪郭線を切り出してゆく過程がうかがえる貴重な資料である。