No.13


No.13A  山家集抄(さんかしゅうしょう)
奈良大学博物館所蔵(T0840)
寛政7年(1795)  巻:一  丁付:五・六・七・八
横75.3×縦19.8×厚2.0cm(半紙本)

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No.13B  毛護夢先生紀行(もうごむせんせいきこう)
奈良大学博物館所蔵(T2197)
明和8年(1771)  丁付:三・四
横20.4×縦15.3×厚1.8cm(中本)

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版木製作後に訂正が必要になった場合の処置として入木が用いられる事はよく知られている。しかし時には、彫りの作業工程の効率化を優先するために彫りにくいものをあえて彫らずに残し、後に入木を用いて一括処理を行う場合もある。No.13Aは、上部の語釈に目印として用いられる△などの記号が入木となっている例。版木右側の6丁にある○印以外は、全ての記号が入木になっている。No.13Bでは送り仮名やルビなどが入木になっているが、版木から既に抜け落ちている箇所も見受けられる。