No.11


No.11  青物詩選(せいぶつしせん)
奈良大学博物館所蔵(T1043)
享和3年(1803)  巻:下  丁付:一・四・二・三  
横63×縦16.2×厚1.8cm(中本)

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版木が彫りあがった後に部分的な訂正が必要となった場合、該当箇所を削り、新たな内容を彫った木片をその部分に埋め込むことによって修訂を行なうが、この修訂方法は入木(いれき)または埋木(うめき)と呼ばれている。展示品では内題(ないだい)「青物詩選」とある箇所が入木。袋板には「栄耀寝言」とあり、「寝言」の柱題が(はしらだい)残る版本の現存が確認されていることから、内題「栄耀寝言」を「青物詩選」に改題したものと思われるが、残念ながら『栄耀寝言(えようのねごと)』の版本は現存を確認できない。