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No.07
No.07A 木札
「二大家風雅(にたいかふうが)」「茄子腐藁(かしふこう)」「勢多唐巴詩(せたのからはし)」
奈良大学博物館所蔵
No.07B 茶経詳説(ちゃきょうしょうせつ)
奈良大学博物館所蔵(T1319)
安永3年(1774) 丁付:(袋・題簽)・(未刻)
横27.8×縦20×厚1.8cm(大本)
No.07C 銕荘茶譜(てっそうちゃふ)・英国三軍内則(えいこくさんぐんないそく)
奈良大学博物館所蔵(T1248)
丁付:(袋・題簽)
銕荘茶譜:(豆本) 慶応3年(1867)
英国三軍内則:(小本) 慶応頃(1865~1868)
横36.1×縦21.1×厚1.5cm
版元は版木管理のために、書名を陰刻し所有する版木枚数を記した木札を版木に付けていた。それがNo.07Aの木札である。札に記されている「袋」(ふくろ)とは、本の包紙のこと。「外」とは外題すなわち題簽を示すと思われる。No.07Bのように袋板(ふくろいた)と呼ばれる袋用の版木もある。袋板には題簽(だいせん)が一緒に彫られている例が多い。木札の「*枚袋外」は、「袋・外題を含めて全部で*枚」の意。袋板は表紙見返(みかえ)し用の版木として用いられる場合も多いが、袋板と表紙見返し用の版木が別々に存在する場合もある。No.07Cのように複数作品の袋・題簽を1枚の版木に彫るケースも見受けられる。