鬼谷子
きこくし
画題
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解説
画題辞典
支那春秋、晋の平公の時の人なり。姓は王、名は詡。曽つて霊夢山に入り、薬を探りて得道す。その顔面少童の如く青渓の鬼谷に居る。蘇秦、張儀は之に随って縦横の術を学び得たるなり、両子名を成すに及び、之に書を遣りて功名の赫々畢竟朝露の栄に過ぎざるを戒む、鬼谷人間に処する数百歳にして後行く所を知らずという。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
支那の仙人、雄弁と長寿で聞えてゐる、その伝に曰く。
鬼谷子、春秋晋平公時人、姓王、名詡、嘗入雲夢山、採薬得道、顔如少童、居青渓之鬼谷、蘇秦張儀嘗問道、三年辞去、子遺之書曰、二足下功名赫、但春華至秋不得久茂今二子好朝露之栄、忽長久之功、軽喬松之永延、貴一旦之浮爵、夫女愛不極席、男歓不畢輪、痛哉、鬼谷処人間数百歳、後不知所之、有陰府鬼谷子二書行于世。 (列仙全伝)
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)