蘇州
そしゅう
画題
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解説
東洋画題綜覧
支那江蘇省の治城で、南京の東南、上海の西に位し、一に姑蘇といふ。地勢は北に長江を負ひ、南に大湖に臨み、運河中央を貫流し、府城は此の運河に臨む、伝へ云ふ呉王闔閭、伍子胥をして此処に城を築かしむと、隋の開皇の初め、改めて蘇州といひそれからも幾多の変遷があつた。名勝旧跡極めて多く、城外の虞山は昔虞仲の居所、姑蘇台は呉県の西三十清里、呉王闔閭の営する所、虎邱は闔閭を葬る処、城外西十清里の寒山寺は張継の楓橋夜泊の詩に名高く、此の外、留園北寺の塔、玄妙観、宝帯橋などがある。
こそ「姑蘇」の項も参照。
蘇州を画ける作。
竹内栖鳳筆 『蘇州双塔寺』 第九回淡交会出品
同 『蘇州街路』 同
岡田雪窓筆 『蘇州の夏』 第十一回文展出品
林文塘筆 『蘇州二題』 第十二回文展出品
竹内四郎筆 『蘇州風景』 第三回帝展出品
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)