こきゅう
支那蘇州の名境、呉県の西北九清里、闔閭を葬る所、晋の司徒王珣が、弟珉と共に建てたものといふ、山上奇石怪岩重畳し、樹木蓊鬱として繁茂し、その間に堂宇隠見して頗る風趣に富む、支那山水画の好画題として図せらるゝもの少くない。近く左の作がある。
中村春楊筆 『虎邱の古塔』 第六回帝展出品
河合健二筆 『清明節の虎邱』 昭和十二年文展出品
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)