摩訶迦葉

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まかかしょう


画題

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解説

画題辞典

摩訶迦葉、唐にては大飲光といふ、佛十人弟子の一人なり、摩竭陀国の人、もと波羅門なり、迦葉十五にして婦を迎へ、常に室を同ふし、我が眠る時汝起きて経を讀め、汝眠る時我起きて経を讀まんと約し、修行怠りなかりしが、益々世間の苦を厭ひ、佛成道第二年頃に之に歸依す、其年佛よりも長し、頗る重んぜられ、衆中第一の賛辞を受けたり、佛浬槃の時、耆闇堀山に居りて之を知り、馳せて双樹間佛棺の處に至り悲號したるに、意通じ佛棺開けて真金色の身を現じ玉ふといふ、その後衆弟子を集めて第一結集をなし、自ち論議の誦出をなせりといふ、迦葉能く乞食の法を受けて十二頭陀の上行を修せるを以て世に上行第一と稱せり、京都大徳寺に之を図せるもの阿難と對して二幅の明画あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

摩訶迦葉は釈尊十六弟子の一人で頭陀行に長じたことと仏の滅後諸大衆と共に第一次仏典結集に力を尽したので有名である、摩訶は此に大と訳し迦葉は迦葉波といふ氏姓である、同姓が多いので特に大の字を加へたので同姓中の最長者たるを顕はす、ある時釈尊一座の大衆に対して梵天が捧げた蓮華を拈り給ふたが、諸弟子その何の意なるやを知ることが出来なかつた、摩訶迦葉一人釈尊の真意を解して微笑したといふ。  (仏教辞林)

摩訶迦葉を描いたものに京都紫野大徳寺に阿難と共に対幅としたものがある、(「拈華微笑」の項参照)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)