息子

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むすこ


総合


歌舞伎

戯曲、一幕。小山内薫作。大正十二年(1923)三月帝国劇場で初演。 ある雪の夜、江戸の入口にある火の番小屋へ、お尋ね者の金次郎が入ってくる。火の番の老人が、九年前に残して出奔した彼の父だとわかるが、老人の方は息子は立派に出世しているとかたく信じて、彼の存在などは問題にしない。やがて捕手がやって来るが、一旦その手をのがれ再び火の番小屋の外の間にあらわれた金次郎は、低く「ちゃん!」と叫んで去って行く。 六世尾上菊五郎の息子は秀逸で、初演以来よく演ぜられた。