山王祭

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さんのうまつり


画題

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解説

東洋画題綜覧

近江国滋賀郡官幣大社日吉神社、東京麴町の官幣大社日吉神社で行はるゝ神事。

近江の日枝神社の山王祭は三月二十八日に、先づ榊伐とて叡山でこれを伐り、大津四の宮の拝殿に送り、此の神を祭の日に大津から坂本へ送る、此の榊が本殿に着くと、七社の神輿が出る。祭はもと四月中の申の日であつたが、維新以後は四月十四日に改められた、七の神輿は西本宮、東本宮、宇治宮、牛尾宮、白山宮、樹下宮、三宮の順序で下坂本村に着き、こゝから船で唐崎に渡御する、山車が出たり獅子舞で賑ひ、近江八景を背景とするので、古来画にもよく描かれてゐる、近くは左の作がある。

福山聿水筆  第七回帝展出品

江戸の山王祭は六月十五日である、祭神は大物主神、大山咋神で、此の社は太田道灌江戸城を築いた時、鎮守として城内に勧請したのが始めで、後陽成天皇の天正十八年、徳川家康江戸城に入るや社殿を紅葉山に移して産土神とし、その後幾変遷を経て万治二年今の地に遷座された、江戸の代表的祭礼で百六十余ケ町に氏子を有し昔は各町より練出す山車や練物の番組は四十余に及び神輿の渡御には昔は各大名より供奉、長柄或は曳馬警固等を出した。

山王は武士の見るべき祭かな  元静

我等まで天下祭や土くるま   其角

江戸錦絵に画かるゝもの少くなく、いろ/\の趣向で画になつてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)