天然口唖

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てんねんくあ


画題

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解説

画題辞典

龐居士一日丹霞禅師の来るを見て遂に語らず又起たず、霞即ち手にせる払子を振起す、居士即ち鎚子を振起す、霞曰く只如何なれば別に更にある在り、居士曰く此度兄を見るに前に似る所なし、霞曰く妨げず人の声価を減ずることを、士曰く本来汝を折倒一上せんことを要す、霞曰く如何なれば天然の口を唖却せん、士曰く汝本分を唖却するも猶我を累はして唖却す、霞乃ち払子を擲却し去る、士曰く、然闍黎然闍黎と、霞顧みず、士曰く唯唖を患ふるのみならず、亦聾を患ふ。丹霞焚仏龐居士の条併せて参照すべし。

(『画題辞典』斎藤隆三)