天寿国曼荼羅

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てんじゅこくまんだら


画題

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解説

東洋画題綜覧

大和国生駒郡法隆寺村中宮寺の宝物、国宝に指定されてゐる、銘によれば聖徳太子薨去せさせたまふた後、王妃橘大女郎が、多くの采女等と共に造りたまふたもので、『我大王所告、世間虚仮、唯仏是真、玩味其法、謂我大王、応王於天寿国之中、而彼国之形、眼所叵看、悕因図像欲観大王往生之状』の意を以て太子往生の状を表はしたものといふ、全部刺繍で、その周縁に亀形百箇を作り一亀に四字づつ合せて四百字の銘文があつたのであるが、今は存するもの少くなつた、天寿国とは、太子の生れさせ給ふた楽土を指すもので、阿弥陀浄土であらうかといふ。

此の天寿国曼荼羅の制作から画題を得たるのに吉村忠夫筆『多至波奈大女郎』(第七回帝展出品)がある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)