地獄変相

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じごくへんそう


画題

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解説

画題辞典

仏説の地獄の種々相を画きて図せるものなり、支那にては唐代に呉道子始めて之を作るという、本朝にては平安朝時代に於て甚だ行われたり、地獄に就いてはその条を見るべし。地嶽変相の図として古きもの、

土佐光信の筆になる絵巻、増田男爵二巻、高橋男爵一巻を所有す。九鬼男爵所蔵に慶鼎筆のもの二巻あり、近江来迎寺所蔵には恵心僧都の筆一幅あり、岡山安住寺には筆者不明の一巻あり、共に国宝なり、都築男爵の旧蔵に足利時代の作一巻あり、東京本所真盛寺所蔵円山応挙の作一幅は一種変態の変相図なり。

(『画題辞典』斎藤隆三)