かさね

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かさね


総合


歌舞伎

清元舞踊劇。原名題は「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)」。松井幸三作。文政六年(1823)、七世市川団十郎(かさね)とにより初演。鶴屋南北作の「法懸松成田利剣(けさかけまつなりたのりけん)」の二番目の序幕、「木下川(きねがわ)堤道行」の場が独立したもの。長く廃れていたのを、大正九年に十五世市村羽左衛門、六世尾上梅幸、清元延寿太夫のトリオで復活させてから急にもてはやされるようになった。 奥女中かさねと浪人与右衛門とは心中しようと木下川堤にさしかかる。夏の夜のことで折から雨が降ってくる。この与右衛門は悪党で、かつてかさねの母と密通して夫の助を鎌で殺したが、その鎌が助の偶骸にささって流れてくる。助のうらみでかさねの顔が急に醜くなるので与右衛門はその鎌でかさねを殺す。 怪談劇らしいグロ味が舞踊劇としては変った味わいを持つ異色作。