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しわ伸ばし

昨年の話だが、カリフォルニア大学バークレー校東アジア図書館所蔵の
双六をデジタル化することになった。
A3サイズから新聞紙見開き2枚分の大きさまで様々で、全部で152枚ある。
撮影にあたって、しわのひどいものはしわ伸ばしをする。
ただし、明治以降のものがほとんどで、水を用いたフラットニングはほぼ不可能である。

  スポットテストをするまでもなく色が落ちそうだ。

業者さんに相談して、フラットニングの方法を教わった。
・全体的なフラットニング
 (ドライと、色が落ちないものに対しては少量の湿気によるやり方)
・部分的なフラットニング
・撮影時のサクションテーブルの使い方

今回のように100枚以上になると、一枚一枚に対して無計画に処置していたのでは
時間も場所も足りなくなる。
まず、①何もせずに撮影できるものと
②撮影時にサクションテーブルに吸着させてしわを一時的に伸ばせるものに分ける。
サクションだけではしわが伸ばせないものについては、③部分的にしわを伸ばすものと
④全体的にしわを伸ばすものに分けた。
作業ごとに分類することで、大量にある双六の
撮影までの作業計画が立てられるようになった。
料理作るときも、これをやっている間にこれをやって…と計画を立てるのに。
基本中の基本のことだけど、今までできていなかった。
これから大量の処置をする場合には、こうしようと思う。

 

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