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Newsletter Restoration of the Shuten-doji Picture Scrolls (Oct. 2021)
October 20, 2021(Wed)

クラウドファンディング
「数奇な運命をたどった『酒呑童子絵巻』を修復し、"みんな" で共有・活用したい。」
~「酒呑童子絵巻」修復完了・その後~
2021年10月号

立命館大学アート・リサーチセンターよりご挨拶を申し上げます。

 2020年から始まったコロナ禍は、2021年夏をも超えて長く私たちの生活に重くのしかかったものの、ようやく日常(以前と全く同じではないにしても)に戻ろうとしております。皆様におかれては、如何お過ごしでしょうか?
 立命館大学アート・リサーチセンター(以下、ARC)では、クラウドファンディング「数奇な運命をたどった『酒呑童子絵巻』を修復し、 "みんな" で共有・活用したい。」に参加頂いたサポーターの皆様に「酒呑童子絵巻」修復事業の進捗ご報告と共に、ARCの活動を紹介しております。
 今回は、コロナ禍にあっても研究活動を進めている姿を皆様にご紹介いたします。 私どもの活動にご関心を頂くとともに、見守って頂きますようお願い申し上げます。

1.「酒呑童子絵巻」修復事業:
①データベース化進行中
②非公開特別鑑賞会延期のお知らせ 
2. アート・リサーチセンター
活動のご紹介
1.「酒呑童子絵巻」修復事業:
①データベース化を進めています

  コロナ禍の影響を直接受けるかたちで予定よりも遅れて始まった巻第三の修復は、感染予防を優先しつつも歩みを止めずに修復作業を進めて頂いたこともあり、2021年3月末にARCは「元気に」なった巻第三を迎えることができました。
 現在、修復を終えた絵巻はデジタル撮影を完了し、ARCデータベースのための処理を進めている最中です。準備が整い次第、データベースの公開を進めてまいります。その際には絵巻を微細に見て頂くことも可能となります。どのようなイメージで見て頂けるか、修復時の顕微鏡写真をご参考として、データベースが公開された折に絵巻をご堪能いただけることをぜひご期待ください。 
髙精細画像

データベース化された絵巻は高精細画像でご覧いただくことが可能です。
例えば、このように描かれた人物の表情の生き生きとした様子をご覧頂くことができます。
【⑲ 酒呑童子の左目あたり】
【⑳ 酒呑童子の唇あたり】
【鬼が酒を手向けている様子】
【酒呑童子の脇に控える従者の顔】
1.「酒呑童子絵巻」修復事業:

②~非公開特別鑑賞会の延期について~
  
 クラウドファンディングのリターンの一つでもある絵巻の展示会については、コロナ禍により、話を進める事ができませんでした。ようやく終息の兆しが見えてきたことを受けて、2022年春から初夏に修復された巻第三の非公開特別鑑賞会の開催を目指して、ご招待の対象の皆様に改めてご案内する予定です。
 またその後は、「酒呑童子絵巻」をテーマとして、修復した絵巻物及び関連資料等を一堂に集めた展覧会を開催する予定(会期未定)です。 皆様には長くお待ちいただくことになりますが、データベースとはまた違った原本を見て頂ける機会となりますよう、準備いたしますので是非ご期待ください。
2. 立命館大学アート・リサーチセンター活動のご報告

 今回より、ARCの学芸員からARCの活動についてご紹介をさせて頂くコラムを不定期に掲載いたします。ぜひお楽しみください。  
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きぬかけ通信 #1

「酒呑童子絵巻」修復事業にご支援いただきありがとうございます。
このコラムでは、ARCのことはもちろんのこと、文化財や修復のことなど取り上げていきたいと思います。コラム第1号として、まずはARCについて、資料保存の観点からご紹介します。
 ご存知の通り、ARCは日本の芸術、文化、芸能、技術、技能を中心とした有形・無形の人間文化の所産を、情報技術を応用しながら、研究・分析し、記録、整理、保存、発信する研究所として活動しています。なかでも浮世絵や古典籍といった近世以降の資料のデジタルアーカイブとそのデータベースを通じた公開は、国内外の研究者はもちろん、愛好家の方にも活発に活用いただいています。ARCのウェブサイトにはデータベースの一覧がずらりと並んでいます。興味のある項目をどうぞご覧下さい。 
 資料のデジタルアーカイブに特化したARCですので、施設内には撮影機材や機器が数多く揃っています。しかし、ARCの特徴はそれだけではありません。資料によってはデジタル化を行うために事前処置として修理・修復を要するものがあり、ARCにはそれに対応する修復士が常駐しています。
 例えば江戸期の版本をデジタル撮影する過程で次のようなことが撮影の支障となる場合があります。紙のたわみや折れがひどい、本の背の綴じ糸が切れている、見開いたページの左右の文字や絵柄が重なっている、虫損がひどく一枚一枚のページをめくることができないなど、修復士はこれらの症状に日々対応しています。修復士が常駐する研究所やミュージアムは日本では稀といえるなか、ARCでは修復士と撮影チームとの連携プレーによって資料のデジタル化作業の効率が上がるほか、処置を要する資料への負担も最小限に抑えることができます。これはARCの特徴の一つといえます。
 ARCでの修復作業(古典籍のしわ伸ばしや手繕い、裏打ちなど)のようすはARCのTwitterやInstagramでも時々発信しています。どうぞご覧ください。
② アート・リサーチセンターのインスタグラム開設!

 ARCでは、私どもの活動を国内外の皆様に幅広くご紹介すべく、インスタグラムを開設いたしました。 日々の活動報告をご紹介しておりますので、ぜひフォローいただき、ご覧ください。 
https://www.instagram.com/ritsumeikan_arc/
立命館大学アート・リサーチセンターは、これからもARCの活動について随時
ニュースレターとして報告させていただきます。
引き続きご支援の程よろしくお願い申し上げます。
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