鎌倉三代記

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かまくらさんだいき


総合


歌舞伎

浄瑠璃、十段、時代物。作者不詳。天明元年(1781)江戸肥前座。 大阪夏の陣を鎌倉時代に置きかえて脚色したもので、三浦之助は木村重成、時政は徳川家康、高綱は真田幸村、時姫は千姫をそれぞれ暗示している。今日上演されるのは全篇の山である七段目の明、絹川閑居の場」、俗称「三浦別れ」だけ。 母大病と聞いて三浦之助は戦傷の身もいとわず、見舞いに来る。折よく母の看病に来ていた敵将時政の娘で許婚である時姫に、父の首を討てと命ずる。孝と恋に悩んだ姫も、夫に操を立てるため、父を討つ決心をする。この姫の健気な決心を、蔭で聞いて喜んだ佐々木高綱は、三浦之助を励まして再び戦場に向わせる。 なお紀海音の作にも「鎌倉三代記」があるが、仝く関係がない。この時姫は八重垣姫・雪姫とともに三姫の一つとして、姫役の中で特にむずかしいものといわれている。五世中村歌右衛門の得意芸であったが、六世歌右衛門も時姫を好演。