たけだいずも
初世出雲は宝永二年(1705)十一月竹本座の元祖竹本義太夫の引退を引き止め、座本となって経営史名声をはせた人。 二世はその子で、父のあとをうけて竹本座を経営したが、また作者名を千前軒と称して、「菅原伝授手習鑑」「義太夫千本桜、「仮名手本忠臣蔵」などの浄瑠璃の合作に加わり、人形劇の最盛期に尽した功績は大きい。宝暦六年(17556)没。六十六歳。