清滝権現

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きよたきごんげん


画題

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解説

画題辞典

清滝権現は、沙迦羅龍王第三の女を祀る所にして、山城醍醐にその祠あり、例祭に毎年九月九日にて、山門前に猿楽の催あり。又平安朝時代より鎌倉頃までは醍醐寺に於て毎春二月法会を営み、法会の後観桜の興宴を催すことあり、之を清瀧会という。上皇法皇などの臨幸あり、盛大を極めしものなり。

清瀧権現の図、原富太郎氏所蔵のもの藤原時代の逸品なり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

清滝権現は沙迦羅竜王の第三女を祀つたもので、もと唐の青竜寺の鎮守であつたが、弘法大師の入唐に依り日東に渡来し、山城醍醐三宝院の開基理源大師の時に出現したので、一山の鎮守となり今日に及んだもの、権現堂は上醍醐寺務所の上にあつて拝殿は単層入母屋造桧皮葺である、毎年九月九日を以て例祭日となし、猿楽などの催しあつたといふ。

その神像といふもの横浜の原誠一郎所蔵にある、もと醍醐から出たもので、和装の官女の風で右手に如意宝珠を捧げ、金冠を戴き左手を柱にかけ、上に「元久元年四月十九日奉見夢清滝御体也」云々と記されてゐる。藤原時代の逸品として名高く、衣裳の模様や障壁の山水画など、当時の絵巻物と一脈相通ずるものがある。

なほ近く左の作がある。

今野啓助筆  『理源大師と清滝権現』  第十二回帝展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)