よどじょう
画題
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解説
東洋画題綜覧
山城国久世郡淀町の西北にあつた城、今石塁や城濠等を存す、北に宇治川を控え南は巨椋池の水を引いて濠を作り、その西北に於て桂宇治の両水を会合し西の防障とした、その創始を詳かにせず、永正の頃、細川氏の属城となり、又元亀の頃三好氏の党岩成佐通ここに居り細川藤孝之を攻め落し、其後豊臣秀吉これを修し、その妾浅井氏を居らしめたので、浅井氏を淀君と呼ぶ。徳川氏の世となり松平定綱伏見城を毀ちその材を以て修理し、後、稲葉氏の領となつたが明治七年に廃毀された。
淀城を画いたものに富田渓仙の作がある。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)