こぼくちくせき
枯木に添ふるに竹石を以てする、ともに筆致を楽しむもの、南画家の好んで画くところの画題である。
渡辺崋山筆 河田烈氏蔵
田崎草雲筆 山根氏旧蔵
谷文晁筆 同
文晁筆には左の賛がある
脩篁与古木、白石共三清、日暮空山裏、無人知此情。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
枯木に竹と石を配す、文人画家の極めて普通に画かるゝ処である、作例枚挙に遑もない。