八宗論大日如来

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はっしゅうろんだいにちにょらい


画題

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解説

画題辞典

弘法大師唐より帰朝して密教の宣伝に力むるや、大に他諸宗の攻撃する所となる。嵯峨天皇、大師を宮中清涼殿に召し、八宗の高僧と辮論ぜしむ。その時大師自ら大日如来の威容を顕し、密教の奥旨を実證せられたりといふ。之を形に顕はしたるもの即ち八宗論大日如来なり。

高野山善集院所蔵一幅

国宝なり。鎌倉初期の作なるべし。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

弘法大師が唐から帰朝し密教の布教に努むるや、他宗の人々の攻撃の的となる、こゝに於て嵯峨天皇、大師を宮中清涼殿に召され、八宗の高僧と論議を闘はしめ給ふ、この時大師自ら大日如来の威容を顕はして密教の奥旨を実証されたといふ、その姿を画いたものが、此の大日如来で、高野山善集院に一幅を蔵す国宝である。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)