世話物

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せわもの


総合


歌舞伎

世話狂言ともいう。時代物に対する呼称。庶民階級の義理人情や、恋愛痴情から生ずる種々の葛藤を主題とした社会劇。 江戸時代には、当時の事件を脚色することは禁ぜられていたので、江戸期以後に材をとっても、時代をさかのぼらせ、場所や名前を変えて脚色した。世話物のうち様式的なものを「時代世話物」、写実的なものを「生世話物」という。 なお古くは一日一狂言を原則とし、時代物的要素と世話物的要素とがつながっており、前者を一番目、後者を二番目と称していたが、寛政の頃から分離して、世話物が二番目狂言として独立するに至り、二番目物は世話狂言の別名となった。 曽根崎心中| 冥途の飛脚|心中天網島