都村健コレクション

マキノ映画聞き取り

マキノ映画上映会

マキノ映画non-film

都村コレクション

 故・都村健(本名・井上健三)氏<1899−1982>は、マキノ映画の宣伝部長として名を馳せ、その後は『合同通信』の代表者として映画ジャーナリストの第一線で活躍されました。

 関東大震災直後の1923年にマキノ映画に入社し、以後マキノ映画の宣伝部長として、阪東妻三郎や月形龍之介といったスター作りに辣腕をふるい、マキノ御室撮影所での宣伝部長も務め、マキノの黄金期を支えました。

 東活映画撮影所(等持院撮影所)宣伝部長を経て、1937年に通信合同社に入社。この間、『マキノ』『キネマ・グラフ』『週間マキノ』『東亜グラフィック』『月形時代』などの発行・編集を手がけ、一方ではマキノ映画の原作や脚本を制作するなど、旺盛な執筆活動を展開。

 その後、通信合同社の代表となり、映画製作から興行までを対象にした『合同通信』の執筆・出版活動を通じ、映画ジャーナリストの草分け的存在となりました。マキノ映画の貴重な証言史料である『回想・マキノ映画』も、都村氏の企画で刊行されています。

 都村健映画資料コレクションは、マキノ・プロジェクトの活動に賛同してくださった京都市在住のご遺族の方から、都村健氏旧蔵資料の提供をいただいたものです。
 寄託された資料の内訳は、戦前の「キネマ旬報」誌468冊、「合同通信」2615冊、マキノ関係その他を含めた出版物106冊、スクラップブック等9冊、写真資料2966点、です。現在、マキノ・プロジェクトでは、この寄託資料の整理と、マキノ映画のリサーチを進行中です。

都村健氏

都村健映画資料コレクション

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更新:2003/12/15 M.TOMITA