ごあいさつ このページでは、マキノ・プロジェクトが「甦る日本のハリウッド ―無声映画、等持院に還る!―」と題し、2000年秋に企画・開催しました弁士・生演奏つきの無声映画鑑賞会について、その反響をご報告します。 かつて、ここ等持院北町には日本映画の父と称される牧野省三の撮影所があり、そのマキノから巣立った多くの映画人達が、日本映画界と、そして映画都市・洛西を築いていっ たのです。「無声映画、等持院に還る」という上映会の趣旨は、その日本映画の聖地・等持院北町に、映画都市・洛西のルーツといえる作品を甦らせるとともに、現実の町を変貌させるほどの磁力を放っていた「映画」という巨大な文化について、再考することにありました。 そのため、マキノ・プロジェクトでは、上映作品の選定のみならず、弁士・生演奏つきフィルム上映にこだわりました。無声映画当時の映画体験は、スクリーンに映写される映画作品を同時代の弁士の語りと生演奏とともに味わう、パフォーマンス性に満ちていたものだからです。そこで、「無声映画、等持院に還る!」では、当時の映画館に満ちていた感動を追体験するべく、現代の私達にとって同時代の弁士と楽団によるパフォーマンスとともにフィルム上映することにしました。 この「無声映画、等持院に還る!」に参加くださったお客様のアンケート集計結果を通して、京都・洛西地域における映画文化の重要性をアピールすると同時に、今後のマキノ・プ ロジェクトの活動の指針といたします。 |