消息
18 後深草天皇宸翰消息 一幅 (二七、八×五〇、七) |
後深草天皇(一二四三〜一三〇四)は、後嵯峨天皇の第三皇子、母は西園寺実氏の女?子(大宮院)。 在位は一二四六年〜五九年。わずか四歳で践祚したが、父後嵯峨院の意向により在位十三年で弟亀山天皇への譲位を余儀なくされた。 本消息は、僧侶の名簿に付せられた尻付、すなわち注記に関して天皇の意見を述べたものであるが、 後深草天皇の遺墨の多くに見られるごとく淡墨で、また筆力もたくましい。 持明院統と大覚寺統という皇統を巡る争いのなか、自らの皇統を守ろうとした天皇の気性の強さがあらわれている。 なお後深草天皇の書風については、宸翰様の端緒を開いたもの、との評価がある。 |
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